イベント駆動っぽくmbedのLチカをやってみた
すみません。タイトルはほぼ釣りです。
何周遅れかわかりませんが、mbed NXP LPC1768を買ったのでLEDチカチカ(Lチカ)のコードを書いてみました。
開けたらこれくらいのボードが入ってた。小さい。 pic.twitter.com/NDsOfu8lzl
— kimito_k (@kimito_k) 2014, 10月 10
このボードにはLEDが組み込まれており、開発環境(IDEがクラウドで提供されている!)やサンプルコードも整備されているので、取り出して10分くらいでLチカの儀式ができるのですが、サンプルコードを単にコピペするのも面白くないのでちょっとひねってみました。
ということで以下がコードです。(mbedのリポジトリでも公開していますのでmbed持ってる方はImport可能です)
#include "mbed.h" class Flicker { public: Flicker(PinName pin, float interval) :_out(pin),_interval(interval) { _out = 1; registerNextFlick(); } void flick() { _out = !_out; registerNextFlick(); } void registerNextFlick() { _timer.attach(this, &Flicker::flick, _interval); } private: DigitalOut _out; float _interval; Timeout _timer; }; int main() { Flicker f1(LED1, 0.5); while(true){} }
Flicker::registerNextFlick()
がミソで、Flicker
自身のメソッド(Fliker::flick()
)をワンショットタイマの割り込みイベントに関連付けてコールバック登録するようにします。そしてflick()
内でLEDの点灯状態を反転させることによってLチカを実現しています。
Flicker
クラスのコンストラクタには、点滅させるピンの名前と点滅間隔を渡します。
たかがLチカでここまですることないだろう、と思うかもしれませんが、一応ここまでするメリットはあって、例えばmain()
で以下のようなコードが書けます。(mbed NXP LPC1768には、USBのアクセスランプ以外にLEDが4つ付いています)
int main() { Flicker f1(LED1, 0.5); Flicker f2(LED2, 1.0); Flicker f3(LED3, 2.0); Flicker f4(LED4, 4.0); while(true){} }
普通のLチカのコード(無限ループ内でsleep()
しながらLEDを点滅させる)では、複数のLEDを異なるタイミングで点滅させるのは(タイミングそのものにもよりますが)難しいですが、Flicker
クラスを使うと簡単にできます。
Flickerクラスが若干ごちゃっとしておりイベント駆動というにはかなり微妙なコードですが、とにかくmbedは簡単にコードが書いて動かせることがわかったので、部品を少しずつ買いながら遊んでみようと思います。